身体はこうして壊れる
統合整体法では、 人間の身体が壊れる根本原因は 頭蓋骨の内側に付着している硬膜という脳を覆ってい る膜の緊張であると考えています。 この硬膜は頭蓋骨だけでなく、上部頚椎(第一頚椎と第 二頚椎)、背骨の数箇所及び仙骨に密着しています。 上部頚椎はターグルリコイルを創始したB.J・パーマー が重要視していた所です。 この硬膜が緊張することによって上部頚椎は横に引っ 張られたり捻れたりや仙骨は上方に引っ張られ傾きが 生じるのです。 仙骨は骨盤の真ん中に有る骨です。 この仙骨がひど く傾くと腰椎がひどく捻れて腰痛の原因になったりしま す。 |
統合整体について
骨盤の関節(仙腸関節) 仙骨はガンステットテクニックで重要視されている所です。 仙骨の傾きが生じると骨盤の仙腸関節の靭帯に問題が 生じます。 この靭帯によって脊柱は支えられていますからココが 不安定になると身体が横揺れを起こします。 目を瞑って立って身体が横揺れする人はこの靭帯に 問題があります。 |
この横揺れを防ぐ為に脊柱を支えている 脊柱起立筋が緊張してきます。 特に骨盤のサイドにある腸骨の後方下方に変位して いる側の脊柱起立筋は下方に脊柱を引っ張りますから 頭が逆方向に傾きバランスをとろうとします。第一肋骨 を一緒に引っ張りあげます。 このケースで起こる病変はまず、 仙腸関節部に浮腫 が起こって痛みが起こります。 いわゆる腰痛です。 第一肋骨が上方に変位した側の 肩は凝ってまいります。 骨盤部も解剖学的には腰に含まれますます。 |
頭痛も起こる 脊柱起立筋が緊張しますから背中の痛みや自律神経 を圧迫して自立神経失調症になったりします。 また骨盤が緩んだ状態になっていますので、頭の筋肉 を収縮させてその結果頭全体が締め付けられ頭痛が 起こってまいります。 いわゆる筋肉性頭痛です。 また肩の筋肉も下方に引っ張られますから肩凝りが起 こってまいります。 頭痛は頭全体が痛くなります。 硬膜問題が強く出ている場合の頭痛はこめかみや 後頭部に頭痛が起こります。 そして痛みの場所が変わります。 いわゆる偏頭痛です。 この場合後頭骨と第一頚椎の関節がほとんど可動性 のないことが多いです。 この状態がひどいのはパニック障害などにみられます。 |
偏平足とも関連がある 硬膜の緊張は扁平足とも関係があって硬膜が緊張を起 こすと脊髄から抹消神経として出ている坐骨神経も 引っ張られます。 脳も脊髄も坐骨神経も硬膜によって覆われているからです。 坐骨神経は足で分枝してフクロハギの筋肉に絡みます。 収縮した坐骨神経はフクロハギを上方に引っ張ります。 そうしますとアキレス腱が上方に引っ張られ踵の骨である 踵骨が外上方に引っ張られその上に乗っている距骨が内 下方に引っ張られてきます。 同時に距骨の前の舟状骨が下方に下がってきます。 そして徐々に外側の立方骨や楔状骨なども下がって まいります。 いわゆる偏平足になるわけです。 足底筋膜炎も偏平足の方に多くみられます。 偏平足の方はほとんどが外反母趾をお持ちです。 偏平足の場合足の前部もアーチがなくなってきます。 これを開長足といいます。このことが第一中足骨 を内転させます。 さらに距骨が内側に傾いてくるので第一中足骨が 内転してくるのです。 その際靴に当たると化骨を起こして外反母趾の出来 上がりです。 |
O脚の原因にもなる それだけならよいのですが、その上に載っている下 腿骨が内旋を起こしながら傾きを生じます。 そのせいでO脚になり膝の内側に痛みが生じます。 脛の脛骨筋が圧縮を受けて痛んだりもします。 脚が内旋すると物理的に股関節に圧縮ができます。 股関節痛になったりもします。 次に、骨盤の左右の腸骨が外旋してきて仙骨か ら離れてきます。 この際痛んだ仙腸関節の骨間靭帯がさらに伸びて まいります。 さらに脊柱起立筋が緊張して絶えずエネルギーを 消費するようになり気力が落ちて自律神経失調症 になったりします。 硬膜が上から下に影響し足によって下から上に影 響が出て上下の悪循環が始まります。 この悪循環の程度によって治り方が異なってまい ります。 |
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